2014年4月28日月曜日

2014年度第2回定例会開催のお知らせ(2014年5月24日[第3土曜日])

2014年度第2回定例会開催のお知らせです。


今回は、この3月にお茶の水女子大学より博士号を取得された熊田陽子さんにご報告いただきます。

報告者:熊田陽子さん(日本学術振興会特別研究員-SPD)
タイトル:『「おんなのこ」として性風俗世界に生きる―ある東京の無店舗型SMクラブを通して見た都市的“性”様式に関する研究』
新緑の美しい季節ですね



東京都市部のSMクラブにおいて実施した長期にわたる参与観察を含めたフィールドワークから得られたデータを丹念に分析した、貴重な研究になります。

みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。
ご出席希望の方は資料準備の都合上、5月21日(水)までに、devgen.isgs@gmail.comまでご連絡いただけますと幸いです。


どうぞよろしくお願い致します。
2014年度devgen事務局(太田・中村)
devgen.isgs@gmail.com


===転載可・ここから===

2014年度 国際ジェンダー学会「開発とジェンダー」分科会第2回定例会ご案内

・日時:2014年5月24日(土)14時~17時
・場所:お茶の水女子大学文教育学部1号館304号室


報告者:熊田陽子(日本学術振興会特別研究員-SPD)
タイトル:『「おんなのこ」として性風俗世界に生きる―ある東京の無店舗型SMクラブを通して見た都市的“性”様式に関する研究』

報告内容:
 本発表は、性の視点から人々のつながりを明らかにすることを目指す。そのために着目するのが都市世界である。世界的な都市化の進行を踏まえ、文化人類学を含め多くの領域において、都市を念頭においた研究が蓄積されている。そこでなされる指摘の一つに、都市世界内部の分断が挙げられる。都市世界では内部で境界が引かれ、極端な繁栄のすぐ隣に荒廃が確認されるような事態が顕著になっているという議論である。では、境界は都市世界に生きる人々、より正確にいえば人々が構築する関係に対して、どのような作用をもたらすのだろうか。既に確認されているのは、分断から生まれる境界によって、異なる生活世界が形成され人々の交流に断絶が生じるということだ。しかし本発表では、境界は何かを分けつつ接合するものであるという、境界の別の作用を重視する。分けられながらつながっていく人々のあり方を性の文脈から検討することで、現代の生に迫りたいと思っている。そこで分析の対象として据えるのが、適法的な性風俗産業に関わる人々によって構築される「性風俗世界」である。具体的には、東京都市部のSMクラブで実施した参与観察調査の成果に基づき、性風俗世界に関わる女性性労働者(「おんなのこ」)を中心とした検討を行う。その作業を通じて、都市で人々が行う生の実践の特質―本発表での「都市的“性”様式」―を明らかにし、境界の性とそこで構築されるつながりについて考えていく。


出席の方は、資料準備の都合上5月21日(水)までに下記アドレスまでご連絡いただければ幸いです。

email: devgen.isgs@gmail.com(太田・中村)

*会場最寄り駅
http://www.ocha.ac.jp/access/index.html
東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅下車
東京メトロ有楽町線「護国寺」駅下車

*当日は、正門よりお入り下さい。(南門は閉門しておりますのでご注意下さい)
*入構の際、身分証明書をご提示の上「開発とジェンダー」分科会とおっしゃってください。
*会場は正門から見て正面のキャンパスマップ中①になります。建物の中に入りましたら、左手に曲がって道なりに行くと教室があります。
http://www.ocha.ac.jp/access/index.html#no3

本年度の定例会は、研究報告と研究書の講読会を下記のように予定しています。

■2014年度定例会予定
・第3回 2014年6月28日(第4土曜日):
第一報告:工藤真紀さん(修士論文のための研究計画を報告してくださる予定です。)

第二報告:土野瑞穂さん(2014年3月にお茶の水女子大学より博士号を取得した際の、博士論文の内容を報告してくださいます。)

・第4回以降:未定です。基本的に、長期休暇以外の期間に、月に一度の開催を予定しています。報告を希望される方は、事務局までご連絡ください。


■研究書講読会については、決まり次第、おってお知らせいたします。



皆様のご参加をお待ち致しております。

連絡先:
太田麻希子・中村雪子
email:devgen.isgs@gmail.com
===転載可・ここまで===